空き家でも火災保険に加入が必要?知っておきたいポイントをご紹介
こんにちは!栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」の星です。
空き家をお持ちの方や、急な転勤でしばらく家を空けなくてはならなくなったときに火災保険の加入をしておくべきか悩みますよね。
空き家になると今まで通りの管理ができず、色々なリスクが出てきます。
また、災害による雨漏りや、放火などの事件に巻き込まれてしまう可能性もあります。
そのため、空き家でも火災保険の加入は必要です。
今回は空き家の放置でどのようなリスクがあるのか、空き家でも加入できる火災保険の種類や選び方について紹介していきたいと思います。
空き家でも火災保険が必要!空き家の放置によるリスクを解説
空き家なのに火災保険が必要?と思ってる方も多いと思いますが、空き家を放置していると様々なリスクがあります。
【空き家特有の火災に関するリスク】
- 不審者が家に住みつき火の不始末による火災、放火
- 回線の老朽化やネズミで起こる漏電による火災
- 火災が起き、発見が遅れたことによる被害の拡大
【管理不足によって起こるリスク】
- 換気不足による湿気で起こるカビの繁殖
- シロアリなどの害虫の発生による家の劣化
- 台風や強風などの自然災害による建物の破損や損壊
- 家の老朽化により壁の崩壊や窓ガラス割れてしまい、通行人にケガをさせてしまう
空き家になると人目がつきにくいため思わぬ犯罪に巻き込まれたり、今までのような家の手入れが難しくなり、思わぬトラブルが発生します。
そのため、火災保険に加入しておくことがとても大切です。
空き家で加入できる火災保険の種類について
空き家の火災保険に加入する場合、物件の種類は大きく2つに分かれます。
◆住宅物件・・・・人が住んでいる、または住む予定のある場合
◆一般物件・・・・住居以外として使用する場合(店舗や事務所など)
空き家は管理する住人がいないため、通常は事務所などと同じ一般物件として扱われます。
保険の対象となる建物の状態や用途によって、加入できる保険の種類や保険料が変わってきます。
補償の範囲などによって異なりますが、住宅物件よりも一般物件の方が保険料は高いです。
保険会社によっては、空き家になる期間が一時的な場合などで住宅物件として加入できるケースがあるため、契約を考えている保険会社に相談してみましょう。
火災保険の種類と補償範囲
火災保険は火災や風災のみを補償する一般的な補償範囲のタイプ、火災や風災に加えて水災・日常災害、偶然な事故による破損などを保証する幅広い補償範囲のタイプで異なります。
また、倒壊や火災で第三者にケガをさせてしまうといったことがあれば、空き家の所有者は賠償責任を負わなければいけません。
そういった場合に備えて、第三者への賠償に対する保険もあります。
住宅物件と一般物件で入る保険には以下のような違いがあります(保険の種類の名称は保険会社によっても異なります)。
【一般的な保証範囲】
住宅物件:住宅火災保険
一般物件:普通火災保険
【幅広い補償範囲】
住宅物件:住宅総合保険
一般物件:店舗総合保険
【第三者への賠償】
住宅物件:個人賠償責任保険
一般物件:施設賠償責任保険
※空き家の老朽化が激しく廃屋のようになっているなど管理状態が良くない場合は、事故が起きるリスクが大きいため、火災保険に加入できないことがあります。
空き家の火災保険を選ぶ前に知っておくべきポイント
火災や台風や津波などで建物が損傷してしまい損害が発生してしまうと、修復工事や取り壊し工事を行うためにそれなりの費用が必要です。
そのため火災保険などの保険に入ることは重要ですが、保険を選ぶ際に注意したいポイントもあります。
1)複数の保険を比較する
保険会社の中には空き家の火災保険を取り扱っていないところもありますので、保険会社に確認する必要があります。
複数の保険から補償内容や価格を比較したうえで契約するのがおすすめです。
また、長期契約するとお得になるプランなどもあるので保険会社に相談してみましょう。
2)保証する範囲をどこまでにするか
火災保険は火災や風災のみを補償するタイプから、基本補償となる火災や風災に加えて水災・日常災害、偶然な事故による破損などを幅広く補償するタイプがありますが、範囲が広いと保険料が高くなってしまいます。
家の中に家財がない場合は家財に対する保証を外したりなど、不要な補償を外すことで保険料を安く抑えることができます。
3)第三者への賠償責任に備えた保険にも加入しておく
前述しましたが、空き家に隣接している家に台風で屋根が飛び損害を与えたり、遠方に住んでいたため空き家の倒壊に気づかず放置してしまって第三者にケガを負わせた場合などは、賠償責任を負うことになります。
その場合は賠償が高額になる可能性が高いです。
万が一の事故やトラブルに備えて、賠償に対する保険にも加入しておくとより安心です。
4)地震保険も一緒に考えよう
特に注意しないといけないのが、火災保険では地震が原因で起きた火事や被害は補償されないこと。
そのため、住宅物件なのであれば火災保険と地震保険は両方加入しておくことが大切です。
ただし地震保険は「被災後の生活再建を補償するためのもの」なので、一般物件(今後住む予定のない家)に分類された空き家では、加入することができません。
空き家でも火災保険は必要!管理が難しい場合は売却も検討を
空き家でも思わぬ犯罪に巻き込まれたり事故や災害が起きるため、火災保険に加入すること必要です。
家は住人がいた時よりも、住人がいなくなった時の方が劣化や老朽化が進みやすくなります。
それは、定期的な換気や掃除、傷んだところの修繕が行われなくなるためです。
火災保険に加入しておくこと、放置せず定期的な管理をすることが大事です。
田舎の両親の実家を相続した場合や海外に転勤になった時など、距離の問題などで定期的な管理が難しい場合は、一度不動産会社に相談してみましょう。
また、維持費だけでも長期になると金額的な負担も増えていきます。
今後住む予定にない家は放置せずに売却も検討してみてください。
空き家の維持費については「空き家の維持費を解説!管理費や税金など内訳や年間総額を知ろう」でも詳しくお話ししていますので、こちらもご参考ください。
栃木県で不動産の売却を検討している方は、栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」にぜひご相談くださいね。
大田原店 滝田 絵里花
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