実家を売りたくない！活用方法や所有し続けるデメリットをご紹介

こんにちは。栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」の土屋です。

 

「実家が空き家になっているけど、まだ売りたくない…」

「売却を考えなくてはいけないけど、ほかに活用方法はないだろうか？」

そんなお悩みを抱えていませんか？

 

何らかの理由があり、実家を売らずにいる人は多くいらっしゃるでしょう。

 

しかし、空き家として実家をそのまま放置するにはリスクが伴うため、空き家の活用方法、あるいは売却など、適切な処分を検討することをおすすめいたします。

 

そこで今回は、「実家を売りたくない」という方に向けて、実家の活用方法をご紹介します。

実家を所有し続ける（実家を売らない）デメリットや、売却するメリットもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

「実家を売りたくない」と感じるのはなぜ？

実家を売りたくないと感じている方は多くいらっしゃいます。

 

売りたくない理由としては、さまざまなケースが挙げられます。

「思い入れがあって手放すのが惜しい、寂しい」という心理的な理由もあれば、「実家を売ってしまうと親戚一同が集まれる場所がなくなるのでは？」という、利便性から売却に踏み切れないケースもあるでしょう。

 

また、「将来的に実家に住む可能性がある」というケースもあります。

 

一方で、実家を使う予定がないにも関わらず、空き家のままにしているケースも多く見受けられます。

 

さらに、以下のような懸念から「実家を売りたくない」と感じる方も多いです。

• 「実家を売るとなると、相続関係でトラブルが起きるのでは？」
• 「売れるかどうかわからないし、売却の手間や時間が惜しい」
• 「古い建物だから、売るには解体費用がかかり、経済的に負担が大きいかも…」
• 「更地にして固定資産税が上がるのは困る…」

 

上記のような、手間や経済的な負担増を懸念して、「実家を売りたくない」と感じることもあるでしょう。

 

 

実家を売りたくない場合は活用できる？

実家を売りたくない場合でも、空き家として放置するのは避けるべきです。

 

空き家を放置することのリスクについてはのちほどご説明しますが、まずは、実家を活用する方法から確認しておきましょう。

 

活用方法1｜自分や親族が住む

実家を売らない場合の選択肢として、まずは「自分が活用できないか」検討してみることをおすすめします。

 

自分で住むのが難しい場合は、親族に借り手がいないか確認してみましょう。

 

自分や親族が住むのには、下記のようなメリットがあります。

• 居住期間について柔軟に話し合うことができる
• 賃貸にするよりも手間がかかりにくい
• 大切にしてほしいことを共有しやすい

 

家族や親族が住む場合は、「将来的に実家を活用したい」といった所有者側の事情に応じて貸出期間を調整しやすいメリットがあります。

 

また、身内であれば賃貸物件として他人と賃貸借契約を結ぶ場合と異なり、手続きやコミュニケーションが簡素化され、わずらわしさを軽減できるでしょう。

 

また、実家への思い入れが強い方にとっては、「他人に立ち入ってほしくない」という感情もあるでしょう。

 

親族であれば、実家への愛着も共有しやすく、受け継いできた家や庭を大切に管理してもらいやすいという点も大きな魅力です。

 

活用方法2｜賃貸物件にする

実家を賃貸住宅やテナントとして、借り手を探す方法もあります。

 

将来的な予定はともかく、「現時点では自分も親族も住む当てがない」という場合は、賃貸物件の活用を検討してみましょう。

 

実家を賃貸物件にするメリットとしては、家賃収入を得られるだけでなく、人が住むことで建物の維持管理をしてもらえるということが挙げられます。

 

空き家として放置されることを防ぎ、建物の劣化を抑えやすくなるでしょう。

 

ただし、築年数が古い場合は、建物や設備の劣化が進んでいる場合があります。

修繕やリフォームを行い、安全に住める環境を整える、もしくは借り手が自由にリフォームをすることを認めるといった、借り手の需要に応じた環境整備が必要になります。

 

下記のような費用・手間がかかることに注意しつつ、地域の賃貸事情に詳しい不動産会社と相談・賃貸物件として需要があるか確認してから、検討をおすすめします。

 

＜賃貸物件にする場合の注意点＞

• 入居者の募集や契約、管理に手間がかかる
• ハウスクリーニングやリフォームなど、環境整備に費用がかかる
• 借り手がつくかは確実ではない（リフォームしても費用が補償されない）

 

なお、将来的に実家を使う予定がある場合は、「定期建物賃貸借契約」をおすすめします。

この契約形態では、契約で定めた期間を満了することで契約を終了できるため、将来の計画に柔軟に対応できます。

 

ただし、契約締結前に「契約の更新がなく、期間満了で終了する」旨を書面で明示する必要があることを忘れないようにしましょう。

 

 

「実家を売らない」選択肢にはデメリットも

もし現状、実家を売らない、あるいは活用しないまま放置している場合は、なるべく早く「活用する」「売却を再検討する」のいずれかを選択することをおすすめいたします。

 

空き家として放置していると、さまざまなデメリットが生じる可能性があるからです。

• 建物の状態悪化が進む
• 周囲の景観や衛生へ悪影響を及ぼす
• 犯罪や不法行為の温床となる
• 事故やトラブルのリスクが増加する
• 「管理不全空き家」や「特定空き家」に指定される

 

空き家は人が住まないため湿気がこもりやすく、放置することで建物の老朽化が進みやすくなります。

 

また、草木が生い茂って害虫・害獣が住みついたり、外観が劣化して周囲の美観に影響を与えることもあります。

 

さらに、損壊した外壁や屋根が落下したりするなど、近隣住民に迷惑をかけてしまうことにつながるでしょう。

 

環境の悪化により、不法投棄や不法侵入など、犯罪が発生する温床となるケースもあります。

それが損害事故を引き起こせば、所有者として賠償責任を負うことになる可能性があります。

 

また、こうしたリスクを引き起こす可能性のある空き家は、「特定空き家」や、その前段階である「管理不全空き家」に指定される場合も。

 

指定されると、固定資産税などの税負担を軽減できる「住宅用地特例」の対象から除外されるなど、ペナルティが課される恐れがあるのです。

 

空き家を放置するリスクや、特定空き家などについては下記のコラムで詳しくお伝えしていますので、ぜひあわせてご参考にしてください。

空き家放置はリスクがたくさん！活用方法やすぐできる解決方法をご紹介

特定空き家とは？指定されるケースや罰則をチェック！

特定空き家と管理不全空き家の違いとは？近年の空き家の現状も確認

 

 

実家を売るメリットも知って今後を考えよう

実家を売りたくないという理由には、所有者それぞれの思いがあることでしょう。

 

しかしながら、「思い入れがある実家を手放したくない」といった心理的な理由はなく、将来的に使う当てもない…。

ただ、「なんとなく手間や忙しさを理由に、売却を足踏みしている」という状況にあるなら、今一度実家の売却を検討してみましょう。

 

先にお伝えしたように、実家を活用するには居住用に整えたり、賃貸物件として貸し出す準備をしたり借り手を探したりといった、手間やコストがかかるからです。

 

さらに、空き家として所有する場合にも、放置リスクがありますので、定期的なメンテナンス、維持管理の手が必要となります。

 

空き家の管理方法について詳しく知りたい場合は「空き家を自分で管理する方法をご紹介！管理が難しい場合の対策も確認」をご覧ください。

 

その点、売却すれば、下記のようなメリットがあるでしょう。

• 「実家をどうしよう」というプレッシャーから解放される
• 空き家の維持・管理にかかるコストがなくなる
• まとまった資金が手に入る
• 現金化できるので、相続するときに相続人全員で分配しやすい

 

売却することにより、実家の取り扱いに関する心理的な負担が減り、実家の管理に伴う税金（固定資産税など）や光熱費、維持管理の手間からも解放されますし、まとまったお金が手に入るという点も魅力でしょう。

 

また、現金化することで、「相続時に不動産のままでは複数の相続人と分割しづらい」という問題回避にもつながります。

 

空き家として放置すれば、建物の価値は下がる一方です。

家族や親族（相続人）と改めて、実家の取り扱いについて話し合い、高く売れるうちに、売却の余地はないか、検討をしてみてくださいね。

 

売却の流れや注意点は、「亡くなった親の家を売る流れや注意点を解説！かかる税金も知ろう」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参考にしてください。

 

 

実家を売りたくない理由に合わせて活用、または売却を検討しよう

実家を売りたくないと感じる人は多く、「思い入れがあって手放すのが惜しい、寂しい」「将来的な使用目的がある」といった理由のほか、手間や経済的な負担を懸念する場合もあります。

 

「実家を売りたくない」という場合でも、空き家として放置せず、自分や親族が住むことはできないか、賃貸物件として貸し出す需要はないか検討してみましょう。

 

空き家として管理されない状態が続くと、建物の劣化が進み、景観・衛生・防犯上で悪影響を及ぼしたり、特定空き家などに指定されてしまったりして、経済的にも負担増となる可能性があるからです。

 

その点、実家を売却すれば、空き家の管理維持にかかるコストから解放され、まとまった資金も手に入ります。

心理的な理由や、将来的に使うという理由がないのであれば、売却を前向きに検討してみるのも選択肢の一つです。

 

栃木県で不動産の売却を検討している方は、栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」に、ぜひご相談ください。