不動産売却時の値下げのタイミングとは?注意点も解説
こんにちは!栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」の小川です。
すでに家や土地などを売り出し中の方には、「売れ残らないか心配」「値下げしたほうがいいのかな?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これから不動産売却を検討される方も、売り出し後になかなか売れず、値下げのタイミングに迷うかもしれません。
そこで今回は、不動産売却時の値下げのタイミングを徹底解説。
値下げのメリット・デメリット、値下げをする際の注意点もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
不動産売却の値下げのタイミングをご紹介!
不動産売却において、物件価格を値下げをするタイミングに決まりはありません。
基本的には、売り主が自由に設定できます。
値下げには買い手の注意を引き、「安さ」「お得感」という魅力を物件にプラスする効果があります。
しかし一方で、やみくもに値下げするとかえって「なぜ安くなったのだろう?」と不信感を与え、物件価値を低く見せてしまう可能性も。
そのため、値下げを行うタイミングを見極めるのがポイントとなります。
一般的には次のようなタイミングで行うと効果的です。
- 値引き交渉をされたとき
- 不動産の需要が上がりやすいとき
- 売り出しから3カ月以上経っても売れないとき
- 購入希望者が少ないとき
- 売却を急いでいるとき
1つずつ解説していきます。
値引き交渉をされたとき
売買契約を結ぶにあたって、買い手から価格交渉を求められる場合があります。
その際、無理のない範囲で値下げに応じると、スムーズに売却しやすくなります。
交渉は基本的に、仲介(媒介)依頼を受けた不動産会社が間に入って行います。
あらかじめ「この金額までなら値下げに応じていい」という金額を定めておき、担当者に伝えておきましょう。
このとき、特に理由もなく大幅な減額を要求されても、下手に回って応じる必要はありません。
お互いに納得のできる範囲で交渉に臨みましょう。
不動産の需要が上がりやすいとき
不動産の需要が上がりやすい時期も、値下げをする良いタイミングです。
新生活準備にかかる1〜3月、転勤が増える9月ごろは、不動産を買いたい人が増える時期ですし、好景気で金利が安くなると、不動産のような高い買い物をする人も増えます。
需要が上がると、市場に売り出される不動産も増える傾向があるので、売り出し中の物件の競合が増加します。
無理に値下げをする必要はありませんが、競合の売出価格より価格を下げることで「ほかより安い!」とお得感をアピールでき、スムーズな売却につながる期待が持てます。
売り出しから3カ月以上経っても売れないとき
売却を始めてから3カ月以上経っても売れない状況であれば、値下げを検討したほうが良いでしょう。
一般的な不動産の売り出しから売却までにかかる期間の目安は、3カ月前後だからです。
3カ月以上売れないというのは、現在時点で金額設定が市場のニーズに合っておらず、そのままの値段で販売活動を続けても、買い手が見つからない可能性があります。
購入希望者が少ないとき
物件への問い合わせや、内覧に訪れる人が少ない場合も、価格設定が高く、買い手から購入を避けられているかもしれません。
競合物件の売出価格と比較するなど、市場相場に合っているか確認が必要です。
売却を急いでいるとき
「いつまでに売る必要がある」「なるべく早く売りたい」と売却を急ぐ方は、値下げをすると早く売れる可能性が高まります。
例えば、住み替えで新居を先に買ったので、前の自宅がいつまでも売れないと税金や住宅ローンの負担が増えて困るといったケースや、遠方に引越す予定があるなど売却活動を早めに終わらせたい場合です。
「売却利益が減ってもいいから、とにかく早く売りたい!」という方には特におすすめでしょう。
自分で値下げのタイミングを決めるのもおすすめ
売却をスムーズに進めるためには、自分で「いつになったら値下げする」とタイミングを決めるのもおすすめです。
長い間売れ残っているという印象が定着すると、買い手は「何か原因があるのでは?」と悪い印象を抱いてしまい、さらに需要を失うことになりかねません。
しかし、いざ上記のようなタイミングが訪れたとき、値下げになかなか踏み切れないケースもあります。
対策として先に値下げのタイミングを決めておけば、心の準備がしやすいでしょう。
不動産売却で値下げをするメリット・デメリットも確認
不動産売却で値下げをすると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
順に確認していきましょう。
値下げをするメリット
値下げには、物件を売りやすくなるというメリットがあります。
「同じような物件と比べて安い」「安いなら買おうかな」と購入のハードルを下げられるからです。
さらに、「これまでと違った購入者層にもアピールできる」という理由も挙げられます。
例えば、4,000万円の物件を3,900万円に値下げすると、これまで3,000万円台で検索していた購入者層もターゲットに。
買い手の幅を広げられるので、スムーズな売却の助けになるでしょう。
また、早く売ることができれば、固定資産税など税金や維持管理費といった、不動産を所有することでかかるお金の負担が減るのもメリットの一つ。
内覧対応などの販売活動や、売却物件の掃除など管理の手間からも早く解放されるでしょう。
値下げをするデメリット
値下げをすることで、「売却利益が少なくなる」「様子見される可能性がある」といったデメリットがあります。
売却利益が減るとローンの完済に足りなくなり、自己資金の用意が必要になるケースもあるので、ローンの残債がある場合は値下げ額に問題ないか確認が大切です。
「家の売却でマイナスになったら?利用できる特例や赤字を防ぐ対策」もあわせてご確認ください。
また、一度値下げすると、また金額が変わるかもしれないと様子見されて、すぐに売却できない恐れもあるでしょう。
値下げのハードルが低いという印象を与え、追加で値下げできないかと交渉される可能性もあります。
不動産売却で値下げをするときの注意点
不動産売却で値下げをする際は、次の点にご注意ください。
- 売れない理由が価格にあるのか考える
- 相場価格を調べ直しておく
- 値下げ額は少額で刻まない
値下げをする前には、売れない理由が価格にあるのか確認しましょう。
広告方法が適切でないなど、価格以外の条件で売れない場合、価格を下げても改善につながらない可能性があるからです。
すぐに値下げに踏み切るのではなく、不動産会社との相談をおすすめします。
値下げをどのくらい行うかは、一括査定サイトを利用して複数社に無料査定を受けるなど、査定額を算出し直して検討しましょう。
売り出しから時間が経つと、相場価格とのズレが生じている可能性もあります。
また、数万円程度の少額で数回に分けて値下げすることはおすすめしません。
値下げを繰り返すと買い手に不信感を与える恐れや、値下げによるインパクトを与えにくいからです。
値下げ幅は、売却金額の5%程度が目安となります。
価格設定のコツは、2,980万円を2,900万円にする、5,000万円を4,980万円にするなど、端数を切ったり、大きな「位」を変えたりすることです。
金額の下げ幅がわかりやすく、「安くなった」と印象付けやすいでしょう。
不動産売却の値下げはタイミングを見極めて行おう
不動産売却の値下げをするタイミングとして、「値引き交渉をされたとき」「売り出しから3カ月以上経っても売れないとき」「売却を急いでいるとき」などに行えば、スムーズな売却に役立つ期待が持てます。
不動産の需要が上がり、競合が増える中で値下げするのも、お得感を買い手にアピールできるため、良いタイミングです。
ただし、やみくもに値下げすれば良いわけではなく、まずは売れない原因は価格にあるのか不動産会社と相談しましょう。
値下げする際は、一括査定サイトなどで査定を受けて、市場相場を再確認してください。
値下げ幅は少額で刻むのではなく、売却金額の5%ほどが目安。
端数を切ったり、大きな「位」を変えたりすると「安くなった」と印象付けやすいのでおすすめです。
栃木県で不動産の売却を検討している方は、栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」に、ぜひご相談ください。