ペットの飼育は家の売却に影響する?高く売却する方法や注意点
こんにちは!栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」の土屋です。
「自宅でペットを飼っているけれど、売却価格に影響はないのかな?」
家やマンションなどの売却を検討中の方には、ペットの飼育についてそんなお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ペットを飼っていることが家の売却に影響するのかについて解説。
査定額が下がるケースについても紹介します。
できるだけ高く売るための対策や、売却時の注意点もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ペットを飼っている家は売却価格が下がる?
ペットを飼っている家は売却価格が下がるのでしょうか。
結論から先にいえば、ペットの飼育自体が売却のマイナス要因になることはありません。
物件価格に影響するのは、家の状態です。
ペットを飼っていても家の状態に問題がないのなら、価格への影響を過度に心配する必要はないといえます。
ただし、ペットの飼育によって家の状態が悪化すれば、程度によって値下がりの原因になる場合もあるので注意が必要です。
ペットを飼っている家の売却価格が下がるケースをご紹介!
ペットの飼育自体は売却価格に影響しませんが、なかなか買い手が付かず、場合によっては売却まで時間がかかる可能性があることは知っておきましょう。
ここからは、家の売却価格が下がってしまうケースについて、1つずつ解説します。
家にペットが付けた傷や汚れがある
犬が柱を噛んだり、猫が障子やふすまなどを爪で引っかいたり…。
部屋の中でペットを飼育していると、フローリングや壁、柱や建具などが傷つけられたり、破損したりすることがあります。
壁がえぐれて内部が見えているなど状態が酷い場合には、大きく査定額が下がる恐れもあるでしょう。
また、決められた場所で排せつができなかったなどのケースでは、壁や床にシミ・汚れが付いてしまうことも。
見栄えが悪い傷や汚れがあると、買い手から減額交渉を求められる場合があります。
ペット特有のにおいが染み付いている
ペットを飼っている家には、独特の「におい」がすることが多いです。
原因としては、ペットフードや、ペットの毛のにおい、完全に室内で飼育をしている場合は、排せつ物のにおいもあります。
室内トイレに脱臭効果がある専用のシートを使用していても、においを絶つことは難しいからです。
発生したにおいは、家具やカーテンのほか、壁紙にも染み付きますが、住人である売り主はにおいに慣れてしまっていることも多いのでご注意ください。
内覧時ににおいを指摘され、値下げ交渉の要因になる可能性も知っておきましょう。
ペットの飼育で売却活動が長引く要因もある
ペットの飼育は売却価格に影響を与えるだけでなく、売却活動を長引かせてしまうこともあります。
ペットを飼育している家の買い手が付きにくい要因をご紹介します。
ノミやダニの心配がある
ペットを飼育している環境は、ノミやダニといった害虫が発生しやすいというイメージを持つ人もいます。
茂みや草むらに生息するノミやダニが、散歩中のペットの足に取り付き、室内に持ち込まれることがあるからです。
ノミやダニはアレルギーの原因にもなるため、「ペットがいた」というだけで健康不安を感じる購入者もいます。
また、ペットの抜け毛なども同じく敬遠される理由になりますので、特に内覧の際などは抜け毛が残っていないか注意が必要です。
購入希望者に動物アレルギーの心配がある
購入希望者の中には、動物アレルギーを持つ人がいらっしゃるかもしれません。
動物の毛やふけ、羽毛、排せつ物などがアレルゲンとなり、くしゃみや鼻水、皮膚炎や目の充血など、アレルギー反応を起こしてしまいます。
購入希望者やその家族に動物アレルギーがある場合、ペットの痕跡が残っているかもしれない環境で生活するのは不安に感じるでしょう。
動物アレルギーの心配がある人からは購入を避けられ、売却が遅れる可能性は高いといえます。
ペットを飼っている家をできるだけ高く売却する方法
ペットを飼っている家をできるだけ高く売却するには、「ペットの痕跡をなるべく取り除くこと」と「物件のメリットをアピールすること」が大切。
それぞれの方法について解説します。
ペットの痕跡をなるべく取り除くには?
まず、ペットの痕跡を取り除くには、次の方法が考えられます。
- 家の傷や破損を修繕する
- 汚れやシミを落とす
- においの除去をする
デメリットを解消することで、通常の物件と同程度の価格で売却できる可能性が高まり、買い手の不安感を和らげることができるでしょう。
ペットが付けた傷、汚れなどが軽微なものであれば、ホームセンターなどで修繕アイテムを買って、自分で補修できる部分もあるかもしれません。
においについては、ペットを飼っていない知り合いなど第三者に頼んで、客観的ににおいの度合いを確認してもらうことをおすすめします。
「あまり気にならない」という程度であれば、市販の消臭スプレーでも対応できます。
大きな傷や破損、壁紙ににおいが染み付いているなど、自分では対処しきれない場合はプロの手を借りるのも手段の一つ。
修繕で足りないなら、リフォームという方法もあります。
においの除去は、壁紙の張り替えやハウスクリーニングで対応可能です。
ただし、専門業者に修繕などを頼む場合、高額な費用がかかる場合も。
サービスを利用する際は複数社に見積もりを依頼し、よく比較しましょう。
また、かかったお金が必ず売却代金に反映されるという保証はありません。
失敗しないためにも、修繕する必要があるか、修繕をしても利益がマイナスにならないかなど、不動産会社と相談することをおすすめします。
物件に住むメリットをアピールするには?
「ペットを飼っている」あるいは「これからペットを飼う」購入希望者を探すことも重要です。
ペット飼育経験者であれば「室内飼育だと傷やにおいはよくあることだ」と共感してくれる可能性もありますし、飼う予定があるなら動物アレルギーへの懸念はないでしょう。
マイナス要素をなるべく取り除いた上で物件のメリットをうまくアピールできると、高く売れる可能性も見えてきます。
アピールのコツは、「ペットとの新生活への安心感」をイメージさせることです。
具体的な方法としては、主に次の2つ。
- 物件の周辺情報を調べ、おすすめポイントをまとめる
- 買い主としてご近所とのお付き合いのコツを伝える
ペットを飼っているという事実は、「新居でペットを飼育予定の購入者に居住者としてのアドバイスができる」という大きなメリットがあります。
たとえば、利用している散歩コースの状況や動物病院の評判、ペットショップの品揃えといった情報は、ペットを飼う予定の人にとって「安心して飼育できる環境」の判断材料になるでしょう。
また、ご近所のペットの飼い主とどう付き合っているか、マナーやコツをアドバイスできるのも利点です。
新生活の不安を和らげ、「この物件ならペットも安心!」と購入意欲が高まれば、スムーズな売却につながる期待が持てます。
ペットを飼っている家を売却するならここに注意!
ペットを飼っている家を売却する際には、次の3つの注意点があります。
- ペットを飼っていることを隠すのはNG
- 内覧前には掃除を徹底して行う
- 内覧当日はペットを連れ出しておく
1つずつ解説します。
ペットを飼っている事実を隠すのはNG
買い主に事実を隠して売却後に発覚した場合、「知らされていたら買わなかった」などとトラブルに発展する恐れも。
場合によっては、損害賠償や売買契約の解除を求められる可能性もあると知っておきましょう。
内覧前には掃除を徹底して行う
購入希望者の印象を左右する内覧は、売却の流れにおいて重要なポイント。
ペットを飼っている家に限らず、室内をきれいに掃除して生活臭を感じさせないように整えておくことが大切です。
詳しい内覧の準備は「家の売却は内覧が重要!事前準備や印象UPのポイントをチェック」にて解説していますので、ぜひあわせて参考にしてみてください。
ペットを飼っている家では、においとペットの抜け毛に特に注意しましょう。
内覧当日はペットを連れ出しておく
内覧当日は、ペットを散歩に連れ出すなどして、内覧の邪魔にならないように対策しておくことをおすすめします。
きちんとしつけしていても、ペットが興奮して吠えたり、落ち着きがなくなったりすると、人によっては悪い印象を与えかねません。
ペットを飼っている家は対策してから売却を
ペットを飼うこと自体が価格に影響することはありませんが、ペットによる傷や破損があったり、独特のにおいが家に染み付いていたりすると、査定額に影響が出たり、値下げ交渉をされたりする可能性があります。
ペットを飼っている家をなるべく高く売りたいなら、新居でペットを飼う予定の人に売却すると良いでしょう。
なるべくデメリットを取り除き、「この物件ならペットも安心!」と新生活への不安を和らげるアピールをすることがポイントです。
ペットを飼っている事実を隠して売却すると、損害賠償や契約解除を求められる恐れがあるのでご注意ください。
内覧前には徹底して掃除し、当日はペットを連れ出しておくことをおすすめします。
栃木県で不動産の売却を検討している方は、栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」に、ぜひご相談ください。
那須塩原店 土屋 清