家が売れてお金が入るまでの流れと期間を解説!注意点も
こんにちは。栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」の土屋です。
売却代金をなるべく早く手に入れて利用したい場合、「家が売れてお金が入るまではどのくらいの期間がかかるのだろう」と、気になっている方は多いのではないでしょうか。
売却の計画を立てる上で、「どういった流れでお金が入るのか」「お金が動くタイミングを知りたい」という場合もあるでしょう。
そこで今回は、家が売れてお金が入るまでの流れや期間を解説します。
家の売却にかかる費用や、お金が入るまでに注意すべきこともあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
家が売れてお金が入るまでの流れ
まずは、家が売れてお金が入るまでの流れを確認していきましょう。
今回は、不動産会社に依頼して買い手探しをしてもらう「仲介」を例にご紹介します。
<仲介での売却の流れ>
- 不動産会社に査定を依頼して家の価値を測ってもらう
- 不動産会社と媒介(仲介)契約を締結する
- 広告の掲載・内覧など販売活動を行う
- 買い主と売買契約を結ぶ
- 物件の引き渡しを行う
買い主から売り主へとお金が動く(お金が入る)タイミングは、「4.買い主と売買契約を結ぶ」と「5.物件の引き渡しを行う」の2点です。
詳しくみていきましょう。
売買契約時に「手付金」が支払われる
お金が入る1回目のタイミングは、買い主と売買契約を結んだときです。
「手付金」という、売買契約が成立した証拠金として、一般的には現金での受け渡しが行われます。
手付金の相場は、売却価格の約5~10%が目安で、金額は売り主と買い主の合意のもと設定されます。
最終的に売買取引・引き渡しが完了すれば、売却代金の一部として受け取れるお金です。
手付金の仕組みについての詳細は、「不動産売却の手付金とは?相場や注意点など詳しくチェック!」をご参照ください。
物件の引き渡し時に「残代金」の決済が行われる
お金が入る2回目のタイミングは、物件の引き渡しをするときです。
売買契約書に記載された売却金額から、すでに支払われた手付金を差し引いた「残代金」を受け取ります。
不動産仲介の仕組みや媒介契約について知りたい場合は、下記のコラムで詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
不動産仲介とはどんな仕組み?流れや仲介手数料の目安などを解説!
家が売れてお金が入るまでの期間とタイミング
では、家が売れてお金が入るまでには、どのくらいの期間を要するものなのでしょうか。
「手付金」と「残代金」が入ってくる期間の目安
先に紹介した売却の流れを、「事前準備期間」「売却活動期間」「引き渡しまで」の3つに分けた場合、それぞれ次のような期間が目安となります。
<仲介での売却の流れ>
- 【事前準備期間】→ 3週間~1カ月ほど
・不動産会社に査定を依頼して家の価値を測ってもらう
・不動産会社と媒介(仲介)契約を締結する - 【売却活動期間】→ 3カ月~半年ほど
・広告の掲載・内覧など販売活動を行う
・買い主と売買契約を結ぶ - 【引き渡しまで】→ 1カ月ほど
・物件の引き渡しを行う
手付金が入るまでは、事前準備と売却活動期間を合わせて、最短で「約4カ月」かかり、残代金が入るまでは、さらに1カ月をプラスした「約5カ月」が目安になります。
物件の条件によっては、販売活動に1年以上かかる場合もあるものの、スムーズに進んだ場合は半年あれば、手元に売却代金の全てが入ってくる計算です。
期間の目安については「 不動産売却にかかる平均期間は?売却期間を短くするためのポイント」で流れとともに解説しています。
なお、老人ホームに入居するための費用にしたい、住み替えの新居購入に充てたいといったケースでは、現金化したいタイミングを考慮しながら売却を計画する必要があります。
下記のコラムにてそれぞれ、売却のタイミングをご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
家の住み替えのタイミングはいつが良い?売却に向いている時期も解説
家が売れてお金が入ってくるタイミングは早められる?
不動産仲介において、売却準備から引き渡しまでは、半年ほどあれば完了するとお伝えしましたが、なかには早期売却を希望されている方もいらっしゃるでしょう。
高く売るよりも売却スピードを優先したい場合は、「不動産買取」という方法の検討をおすすめします。
不動産買取とは、不動産会社に直接、土地や建物を売却する方法です。
「仲介での売却価格より買取価格が安くなりやすい」というデメリットはあるものの、販売活動に時間がかからないというメリットがあります。
一般的に売却条件が良くない、なかなか売れにくい物件も、買取ならスムーズに売れるケースもあるので、まずは気軽に不動産会社に相談してみましょう。
買取の仕組み、仲介との違いは「不動産売却の仲介と買取の違いを解説!メリット・デメリットもご紹介」でご紹介しています。
家が売れてお金が入るまでに注意すべきこと
家が売れてお金が入るまでには、いくつか注意点があります。
- 手付金は引き渡しまで保管しておくこと
- 残代金の決済方法は主に2つあること
- 入るお金だけでなく、出ていくお金もあるということ
まず、手付金が入ったタイミングでは、使わずに保管しておきましょう。
最終的に物件の引き渡しが終われば、売却代金の一部になりますが、売買契約が締結した段階ではまだ、手付金を買い主に戻さなければならない可能性があるからです。
買い主の都合により解約する場合は返金する必要はありません。
しかし、売り主側からキャンセルしたり、「住宅ローン特約」や「買い換え特約」といった特約があったりする場合は、「手付金は預かっているだけ」という認識が大切です。
次に、残代金の支払い方法は、「現金での手渡し」と、「銀行振込」の2つの選択肢があります。
残代金は高額になるため、一般的には振込を選ぶ買い主・売り主が多いです。
振込手数料をどちらが払うかも取り決めておきましょう。
現金手渡しの場合は、銀行に引き出しの手配を事前連絡する必要があるので、不動産会社を通じて、買い主にその旨をひと言伝えておいてもらうと安心です。
最後に、家の売却には売り主側が支払うお金もある点にご注意ください。
のちほど紹介しますが、売却代金だけでなく、費用もあわせたお金の動きを知っておき、資金計画を立てましょう。
家を売却する際に発生する費用
家の売却には、次のようなタイミングでそれぞれ費用が発生します。
<事前準備のタイミング>
- 測量費用:土地測量をした場合
- ハウスクリーニング費用
<売買契約のタイミング>
- 印紙税:売買契約書作成にかかる税金
- 仲介手数料:売買契約の不動産会社への成功報酬
<残代金決済・引き渡しのタイミング>
- 抵当権抹消登記費用:売却代金で住宅ローンの返済をした場合
- 司法書士への報酬:登記手続きを司法書士に依頼した場合
- 引っ越し費用
- 譲渡所得税:売却益が出た場合に支払う税金
そのほかの費用や費用相場は、下記のコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご参照ください。
不動産売却の費用はどのくらい?内訳ごとの目安や安く抑える方法も!
家が売れてお金が入るまでは最低「半年程度」かかるのが一般的
家が売れてお金(売却代金)が入るまでは、一般的な不動産仲介の場合、2度のタイミングに分かれます。
1回目は売買契約時、手付金として受け取るもので、2回目は引き渡し時の残代金が決済されるタイミングです。
ただし、受け取った段階ではまだ、手付金は預かった状態に過ぎないため、実質的に売却代金が自由に活用できるまでには、最低半年程度を見込んでおくと良いでしょう。
なかなか買い手が付かない場合は、一年以上になる場合もありますから、現金化の期限が決まっているケースでは、不動産会社に直接売る「買取」の検討をおすすめします。
また、家を売る際は、入るお金だけでなく、売り主が支払うお金もありますので、資金計画を立てることが大切です。
栃木県で不動産の売却を検討している方は、栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」に、ぜひご相談ください。
那須塩原店 土屋 清