査定前に家の掃除をしても変わらない?査定額に影響するポイントは?
こんにちは!栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」の小川です。
家の掃除は不動産会社の担当者が訪れる査定時か、それとも購入希望者の内覧時か…。
現在住んでいるマンションや戸建て住宅を売却するとき、屋内の掃除はいつ行えば良いか、タイミングが気になる方もいるでしょう。
実は、キレイにしておくと査定額が上がりそうな気もしますが、実際のところあまり影響しません。
そこで今回は、査定前の家の掃除があまり査定額に影響しない理由や、例外について解説!
家の査定額に影響するポイントや、家の掃除・修繕のタイミングをご紹介します。
査定前に家の掃除をしても変わらないって本当?
結論から言えば、査定時に家の掃除をしても査定額にはあまり影響しないでしょう。
家を売る際、およその売却金額を知るために不動産会社に訪問査定を依頼しますが、査定担当者は「家の掃除がされているか」ではなく「家の状態はどうか」をチェックするからです。
言い換えれば、不動産会社が査定で確認するのはその物件の価値です。
家の築年数や立地から見る利便性、一戸建てであれば方角や日当たりの良し悪し、マンションであれば、角部屋や何階に位置するかといった点がポイントとなります。
基本的には、掃除された状態の物件をイメージして査定を行うため、多少掃除がされていなくても評価価格には影響がありません。
ひどい汚れや破損は別問題
ただし、ひどい汚れや破損がある場合は別問題です。
掃除が難しそうな壁紙への落書き、お風呂場の黒カビやタバコのヤニなどの汚れ、備え付けの棚など建具に破損があったり、設備に明らかな欠陥があったりすると査定額に響く恐れがあります。
日頃から定期的に掃除・点検をしていれば、ひどい劣化や汚損にはつながらないため、「査定前」と限定するのではなく、普段からきれいに保つ努力も大切ですね。
印象には影響する
家の掃除具合は査定額には影響しづらいものの、査定担当者の印象には残るでしょう。
いくら「家の状態はどうか」を重視していても、部屋が散らかっていて足の踏み場がない、異臭がするといった場合は、悪い印象を受ける可能性は高いと言えます。
客観的な視点で家の状態を確認し、悪い印象を与えないように最低限整えておく方が無難でしょう。
家の査定額に影響するポイントは?
自宅の査定額に影響するポイントは、先に紹介した築年数や立地の他に、次のようなものがあります。
- 間取り
- 物件の耐用年数と耐震性
- 設備や物件の状態
基本的には、購入希望者からの人気が高い条件が査定額アップのポイントです。
生活導線が確保されていて住み心地が良く、どの生活スタイル・家族構成にも対応できる間取りは査定のポイントが高い傾向にあります。
庭がついていたり、窓からの眺めが良かったりといった点もプラス要素です。
長く安心して住める物件であるかが判断されるため、耐用年数や耐震性の高さも重要です。
設備や物件の状態は、劣化の程度やメンテナンスされているか、生活の要となる水回りやガス、電気系統に不備がないかといった点が見られます。
また、シロアリ被害や雨漏り、ひび割れがあると大きなマイナスに。
下記のコラムもご参考ください。
雨漏りした家を売却するために!告知義務や高く売る方法を詳しく解説
査定担当者に周辺情報を伝え、利便性のアピールもできるとなお良いでしょう。
家の掃除は査定前より内覧前に徹底しよう!
家の売却をする際、掃除をするメリットが高いのは「内覧前」です。
内覧とは、購入希望者に実際に家を見てもらう売却の大切なステップ。
内覧時に訪れた購入希望者に好印象を与えるチャンスと言えます。
家の売却で「内覧」が重要な理由は「家の売却は内覧が重要!事前準備や印象UPのポイントをチェック」で詳しく解説しています。
内覧前の掃除で意識したいのは、部屋をすっきりと広く見せ、清潔感を与えること。
部屋を広く見せる効果的な方法としては、室内にあるものを減らすことをおすすめします。
いらないものを整理し、床には極力物を置かないようにしましょう。
売却時の片付け方法は「家の売却で片付けは大事!処分・保管方法や片付けのコツを解説」も参考にしてくださいね。
逆に、家の印象を悪くするものは取り除きます。
タオルや洗濯物など生活感の漂うものはNGです。
水垢や便器の黒ずみ、排水溝やお風呂の床など水回りは特に汚れやすいので徹底的に掃除し、髪の毛が落ちていないかも確認しましょう。
レンジフードやコンロの油汚れもしっかり落としておくと良いですね。
自分ではどうしようもない頑固な汚れは、ハウスクリーニングがおすすめです。
「不動産の売却でハウスクリーニングはするべき?必要な箇所や相場を確認」でも詳しくお話ししているので、ぜひ読んでみてくださいね。
また、見た目の他に「におい」もマイナスポイントになります。
内覧前に十分換気を行ったり、カーテンやソファなどにおいの移りやすい布地は、洗濯したり消臭スプレーをかけたりといった対策が有効です。
自分では気づかないこともあるので、第三者にチェックしてもらうと良いでしょう。
家の修繕はどうする?タイミングは査定前?
家の劣化に関しては、基本的に売却する前のリフォームは必要ありません。
売却は決まりやすくなりますが、かかった費用分を売却価格に上乗せすることは難しいため、あまりメリットとならないからです。
また、購入希望者の中には自分自身でリノベーションしたい人もいます。
しかし、内装や設備、建具などの破損は、査定額を下げる原因になることもあります。
そのため、査定前に明らかな損壊や破損がある場合、 給湯器など重要な住宅設備が壊れている場合においては、最低限の修繕はした方が良いと言えるでしょう。
なお、査定前に破損や劣化の部分を修繕できなくても、過度な心配は不要です。
現状のまま査定を受けた場合でも、不動産会社から「修繕すべきか」「修繕したら査定額に影響するか」といったアドバイスをもらえます。
修繕すべきポイントは不動産会社によって違うこともあるので、なるべく複数社に査定依頼することをおすすめします。
リフォームの必要性についてはこちらのコラムでも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
不動産売却の前に家のリフォームは必要?メリット・デメリットも確認
家の掃除は査定前よりも内覧前に徹底しよう
査定時に家の掃除をしても、査定担当者は「物件の価値」を重視するため、査定額自体にはあまり影響はありません。
ただし、ひどい汚れや破損については担当者の印象に残るので、普段からこまめな掃除が大切です。
家の掃除は、内覧前に徹底することで購入希望者に好印象を与えるチャンスとなります。
明らかな破損・劣化の場合は、修繕することで査定額が下がることを防ぐことにつながるため、修繕は査定前に行うことをおすすめします。
修繕すべきか悩んでいる場合は、不動産会社に相談するのも良いでしょう。
栃木県で不動産の売却を検討している方は、栃木県・地域専門の不動産売買専門店「イエステーション」に、ぜひご相談ください。